LEHLE のこれまで
LEHLE とは?
LEHLEとは、私、ブルクハート・ゲオルグ・リール (Burkhard Georg Lehle) です。現在、私は家族と共にドイツはライン下流の町 Voerde で生活しています。もちろん私自身もギタリストです。私の目標は、合理的で堅牢かつ技術的に洗練された製品をつくることです。。
LEHLE の誕生
私は幼い頃から「音楽」と「技術」の融合に魅せられてきました。13 歳の頃にはすでにエレキギターを弾き始めており、ちょっとした改造も難なくこなせるようになっていました。その後、大学で音楽と物理を専攻している際にエレキギターとアンプの修理を始めました。大学卒業後、当然のようにこれが自分の仕事となり、デュースブルク近郊の町に地元のミュージシャンを相手にした小さなサービス工房を立ち上げました。
LEHLE スイッチャーのアイディア
この工房にやってくるミュージシャン達との会話を通じ、彼らが機材面において何をどのように改善したいのかを直接に知ることができました。その中でもかなり多くの人が、音質劣化と雑音を招かないスイッチャーについて言及していたのです。当時、市場にそのようなスイッチャーがまだ存在しないことに気が付いた私は、すぐに私にとって最初となる A/B スイッチャーおよび A/B/C スイッチャーの開発に取り掛かったのです。
スイッチャーの開発
私自身がハンダを施して組み立てた Lehle の「スイッチャー第一世代」は 1999 年に登場します。当時からすでにスイッチングにはリレーを採用し、完全に分離したロジック回路による操作を可能としていました。翌年、私は筐体嵌めこみ型のボタンスイッチ機構を使った、まったく新しいハウジングデザインを開発し、エフェクトペダルの堅牢性と信頼性に新たな標準を打ち立てました。同時に、高い品質を保持しての大量生産にも成功したのです。
2001 年に正式に市場に発表されたこの新世代スイッチャー製品は、各国の代理店を通し世界中で販売されることとなりました。それから程なく、 Lehle 製品の定評を聞きつけた有名ギタリスト達が私のスイッチャーを愛用するようになったのです。
LEHLE トランスフォーマー HZ
2004 年 12 月以来、私たちは自社でトランスを製造しています。このパーツは、スプリッターや ABY スイッチャーなどで色付けのないギター信号の伝達に決定的な役割を果たしています。そのためこの LEHLE トランスフォーマー HZ は、エレキギターなどの高インピーダンスな信号の絶縁に最適となっています。
現在では、マイクや DI 出力に使用できるオーディオ用のトランスも製造しています。
デザイン
製品デザイナーのジモン・ブッセは、アクティブなギタリストでもあり、「スイッチングの第二世代(SGOS) のユニークで精巧なデザインを含む数多くの作品を創りました。高い認知度に支えられたこの第二世代のスイッチャーの成功は、その後のすべての製品デザインに影響を与えました。機能に次ぐデザイン。これは、Lehleブランドにとって極めて重要な役割を担っています。
チームワーク
ルクセンブルクのジャック・ルパート氏は、すべての機能を一台に備えたオールインワンのベースプリアンプを実現する会社を探していました。こうして自身もスペシャリストであるルパート氏と共に Basswitch IQ DI の共同開発が始まりました。その結果、ジモン・ブッセによる独立した設計と、LEHLE のトゥルー・サウンド・テクノロジー、そして RMI の革新的なコンセプトが組み合わされました。ジャック・ルパート氏が2019年末に引退したため、製造は中止されました。
2013 年新しいスタート
新たなオフィス、新たな名前、そして新たな可能性当初は、自宅のすぐ隣にある工房および事務所にて Lehle 製品の開発・製作・配給を行っていました。しかし、会社の成長に伴い、この工房だけでは倉庫と事務所の場所が確保できなくなってしまいました。
2013 年初頭に森と林に囲まれた Voerde の工業団地内に会社を移して以来、全ての作業は新社屋にて行っています。これを機に会社名も Lehle Gitarrentechnik から Lehle GmbH へと変更しました。
新しいボリューム・ペダル
2015 年秋から、新次元のシグナル・ルーティングが可能となりました。それは段階のない音量調節を可能とするボリューム・ペダルで、より正確に言えば、それは摩耗することも、信号のロスも一切ありません。すべての Lehle ボリューム・ペダル製品には、通常の可変抵抗器(ポット)の代わりに、正確にキャリブレートされた磁気センサーが内蔵されています。ペダルを踏み込むことで永久磁石が動き、その相対位置を磁気センサーが測定することで Blackmer® VCA (電圧制御増幅器)が制御される仕組みです。ペダルの機械的動力がシグナルパス上にある他のパーツに伝達されることがないため、ポット特有のノイズも一切発生しません。そのため、サウンドはすべての帯域において一定に保たれます。
LEHLE のパーツ
これまでにも多くのお客様から、堅牢で滑らかに動作する Lehle デザインのフットスイッチを他製品のアップグレード用パーツとして提供してくれないか、というお問い合わせをいただきました。きのこ頭のこのスイッチは、弊社のトランスおよびその他のパーツとともに次のアドレスから別途購入可能となっています:www.lehle-components.com.
軽量で小型、そして2倍の正確な表現力
VOLUMEペダルシリーズの成功と、高い需要に応え、同じく機械的な摩耗のない磁気センサーテクノロジーを採用したエクスプレッションペダルを開発しました。 アナログ電圧で動作する2つのデジタルポテンショメーターを使用することで、正確かつ信頼性の高いエクスプレッションデータの生成が可能となりました。アルミニウム製にすることで、 LEHLE MONO VOLUMEと比べてサイズを35%、重さを50%削減することができました。 DUAL EXPRESSION内部では、休むことのない現代的でパワフルなプロセッサーが実行され、USB経由のMIDI、極性自動検出、プログラマビリティ、および将来的なアップデートに対応した接続性などの機能を確保します。
私たちはファミリー
LEHLEの基本製品であると同時に傑作でもあるP-SPLITに、新たな家族が加わりました。シングルチャンネルアイソレータとDIボックスを兼ね、最高の信号忠実度でパッシブアイソレーションを実現するLEHLE P-ISOです。 ここでも、信号を電気的に絶縁し、グラウンドループを一切排除するLEHLE TRANSFORMER HZが採用されています。 バランス型かアンバランス型か、ステージかスタジオか、といった状態に関係なく、その最適化されたサイズと軽量化により、ペダルボードの下やポケットの中にも簡単に収まります。